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イチョウ ノ シゼンシ ト ブンカシ ( デンシ ショセキ バン )
イチョウの自然誌と文化史(電子書籍版) / 長田敏行著

データ種別 電子ブック
書誌ID EB00052919
ver.1.0
出版者 東京 : 裳華房
出版年 2014.2
本文言語 日本語
大きさ 1オンラインリソース

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URL 電子ブック : electronic bk
EB051457


その他 メディカルオンライン電子書籍

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一般注記 アクセス:WWWによる
イチョウ、ソテツの精子発見は、日本人が世界に先駆けて行った大発見という点ではきわめて特異であるといわねばならない。それらをここにまとめて紹介するが、それらの舞台背景の状景も伝わればと思う。
古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは,ギンナン料理はもとより,街路樹として植えられ,シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた.明治時代,平瀬作五郎と池野成一郎によるイチョウやソテツの精子発見は,日本人が世界に先駆けて行った独創的な研究であるが,本書では,その舞台背景を当時の貴重な資料とともに紹介する.さらにイチョウの属名 Ginkgo については,ケンペルの誤記説が通説となっているが,実は長崎方言の発音を忠実に再現した結果なのではないかという,著者の興味深い仮説も紹介している.
絶滅しかけたイチョウが,人間活動により世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきた事実を知ることは,生物種の多様性を保全する見地からも大変重要である.イチョウの植物学的側面や,その文化史に興味のある方にぜひ一読をお勧めしたい.
著者標目 長田敏行 著 <ナガタ, トシユキ>