図書館概要
図書館は、学生や教職員の学習・教育・研究をサポートする施設です。医学・看護学などの専門書や学術雑誌が利用でき、本学の建学精神である地域医療に関する図書を集めた「地域医療書コーナー」や、患者の気持ちを理解するのに役立つ本を集めた「闘病記コーナー」を設置しています。
南棟1階には70席のディスカッションスペースがあり、グループ学習や講義だけでなくサイエンスカフェなどのイベントも行っています。医学・看護学などの情報を収集するための学術文献データベース(医中誌Web、PubMed、CINAHLなど)が利用でき、使い方の講習会も開催しています。臨床例や手技を学習するための視聴覚資料も用意しています。
貴重書室には、解体新書などを含む約1,300冊の医学古書を所蔵しており、定期的に展示しています。先人たちの労苦を偲ぶことによって医療への思いを深めることができます。
また、図書館に置く本を学生が選ぶことができる「ブックハンティング」の実施や、購入希望リクエスト制度により、学生のニーズを反映しています。旭川市図書館と連携しているため、本学図書館にない本を借りることもできます。
貴重書コレクション
関場・鮫島文庫
平成24年、鮫島夏樹本学名誉教授(元副学長・病院長)より、江戸時代に書かれた『蔵志』(山脇東 洋)、『解体新書』(杉田玄白ほか)、『乳岩辨』(華岡青洲)、『虎狼痢治準』(緒方洪庵)をはじ めとする、1,300冊を超える医学関係の和古書と外科器具を本学にご寄贈いただきました。
このコレクションは、北海道医師会及び札幌医師会の初代会長、関場不二彦氏(号は理堂、1865年~ 1939年)が収集された、約1万7千冊とも 言われる「関場理堂文庫」の一部で、医学関係の和古書に特 化したものです。関場氏から遠縁にあたる鮫島龍水氏(鮫島名誉教授のお父上)が譲り受けられ、これ まで鮫島家で大切に保管されてきたことから、本学では「関場・鮫島文庫」と命名しました。
黒島記念 クロード・ベルナール ライブラリー
クロード・ベルナール(1813-1878)は、19世紀最大と言われるフランスの生理学者で、「内部環 境の固定性」という考え方を提唱し、その考えは、後にホメオスタシスの概念へと発展しました。著 作『実験医学研究序説』(Introduction à l‘étude de la médecine expérimentale, 1865) は、それ までの観察と経験による生理学を実験室の生理学へと導き、現在の生理学、医学の礎を築いたものと して著名な作品です。
ベルナールの死後、1855年から1879年までの著作を製本し直して1881年に刊行された19冊の 『クロード・ベルナール全集』(Les Œuvres de Claude Bernard)は、国内の大学にもほとんど所蔵 のない貴重な資料です。
この全集は、全集として刊行するために再製版して印刷されたものではなく、1巻から18巻まではベルナールの生前および没後に刊行されたコレージュ・ド・フランスの講義録を中心とした著作の初版を底本として、それぞれフランス装仮製本から革装丁へと製本し直して刊行したもので、さらに索引・評伝・文献目録からなる19巻目「L’œuvre de Claude Bernard」を加えて、全集としてまとめたものです。
黒島晨汎名誉教授が所蔵されていましたが、平成27年12月に叙勲を受けられた記念にと、クロー ド・ベルナールの解説資料3冊と共に、本学にご寄贈いただきました。
交通アクセス
行き先 | のりば | バス系統 | 所要時間 |
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医大病院前 | 旭川駅前 | 71番 | 約30分 |
緑が丘3条4丁目(最寄りバス停) | 旭川駅前 | 80・81番 | 約30分 |
旭川電気軌道バス(令和3年7月現在) ※バス時刻表やバス停など、詳しくは旭川電気軌道をご覧ください。